病院では絶対教えない痛みの本当のメカニズム 腰痛の正体は筋肉と血流にあった

痛みのメカニズム

腰痛に悩んでいる方はとても多いですが、「なぜ痛みが起こるのか」を本当に理解している人は意外と少ないです。一般的には骨や椎間板が原因だと思われがちですが、実は現代医学の基礎である生理学では痛みの本質は「筋肉と血流」に深く関係していることが分かっています。

この記事では、病院では説明されない「痛みの本当のメカニズム」を分かりやすく解説していきます。


痛みはどこで学ぶのかという意外な事実

痛みについては整形外科ではなく、生理学という分野で学びます。生理学とは、体がどのように働くかという「生命の仕組み」を扱う学問です。つまり痛みは単なるケガや構造の問題ではなく、体の機能的な反応として理解されているということです。

石川県の加茂整形外科医院の加茂院長先生は、ベストセラー著書「トリガーブロックで腰痛は治る!」の中で『腰痛の原因とメカニズム』について以下のように言っていらっしゃいます。

生理学の痛みのメカニズム

患部が継続して大きな刺激を受けると、脳はその刺激を受けて自律神経の交換神経が緊張します。

交感神経が緊張すると血管が収縮しその結果血流が悪くなり、筋肉細胞に十分な血液が行かなくなり酸欠状態になって行きます。

筋肉細胞が正常に機能するために酸素は必要不可欠なものなので、酸欠状態は危機的な状況になります。

この危機的状況に反応して、血漿からブラジキニンという痛み物質が発生します。

このブラジキニンが知覚神経の先端に付いている「ポリダーマル侵害受容器」(痛みセンサー)にぶつかると、痛みの電気信号が発生し神経を通して脳に伝わると痛みを感じるようになります。

加茂整形外科医院院長の加茂淳先生の『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』より抜粋

少し難しいかも知れませんが、これが現代医学の生理学で分っている痛みの仕組みです。大きな刺激とは通常仕事やスポーツで筋肉を酷使することを意味します。そうすると交感神経が緊張するので血管が収縮し血流が悪くなります。血流が悪くなると筋肉細胞に十分な栄養や酸素が行かなくなるので細胞が壊れてしまうということです。

細胞が壊れると筋肉そのものが正常に機能しなくなるので、SOSの電気信号を出して教えるのが痛みという訳です。これが腰痛が起こる根本的な仕組みです。


痛みが発生する基本的な流れ

痛みは次のような流れで発生します。

①まず筋肉に強い負担がかかり続けると、脳はストレスを感じます。

②すると自律神経のうち「交感神経」が緊張状態になります。

③交感神経が緊張すると血管が収縮します。

④その結果血流が悪くなります。

⑤血流が悪くなると筋肉に十分な酸素と栄養が届かなくなり、筋肉細胞は酸欠状態になります。

⑥この酸欠状態は細胞にとって危険な状態です。

⑦そのため、体は「異常が起きている」と判断し、痛み物質を発生させます。

⑧その物質が神経を刺激し、電気信号として脳に伝わることで、私たちは痛みを感じるのです。


痛みの正体は体からのSOSサイン

痛みは悪いものではなく、体からの重要なサインなのです。

筋肉細胞が正常に働けなくなると「このままだと危険です」という警告として痛みを出します。つまり腰痛とは単なるトラブルではなく、

☞筋肉が限界に近づいている

☞血流が悪くなっている

☞細胞がダメージを受けている

こうした状態を知らせるSOSなのです。


血流が悪くなると起こる本当の問題

血流が悪くなると、単に酸素不足になるだけではありません。

細胞の中ではエネルギーを作るために酸素が使われますが、その過程で「活性酸素」という物質が発生します。通常であれば、体の防御機能によってこの活性酸素は処理されます。しかしストレスや過労、筋肉の酷使が続くと、活性酸素が大量に発生します。その結果どうなるかというと、細胞がダメージを受けてしまいます。

これがいわゆる「細胞が錆びる」という状態です。

国立研究開発法人理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター渡辺恭良先生はこのように言っています。

私たちの細胞には血液によって栄養と酸素が運ばれ、その栄養を酸素で燃やして活動のためのエネルギーをつくっています。

酸素が燃える時に生じるのが活性酸素です。

活性酸素は増え過ぎると細胞を錆びさせて老化を進めますが、通常は体に備わっている抗酸化力が働いて過剰な活性酸素を除去しています。

しかし活動量が増えたりストレスや環境から心身に負担がかかったりするとそのぶん細胞は頑張らなくてはならず、多くの酸素を使ってエネルギーを作ろうとします。

その結果、活性酸素も大量に発生します。

体内の抗酸化力が追いつかず、細胞自体が錆びついていきます。

インターネット公開資料より


活性酸素が痛みを悪化させる仕組み

活性酸素が増えすぎると、筋肉や筋膜を傷つけてしまいます。

さらに交感神経が緊張した状態では、体内の免疫細胞も変化します。その影響で活性酸素を出す細胞が増え、体の組織をさらに傷つける悪循環が起こります。この状態になると、

・痛みがなかなか取れない

・慢性的な腰痛になる

・他の部位にも痛みが広がる

といった問題が起こりやすくなります。

免疫学の研究で有名な安保徹先生(新潟大学医学部:故人)もベストセラー本「薬をやめると病気は治る」でこのように言っていらっしゃいます。

交感神経が過度に緊張した状態では、白血球(血液中を流れる細胞の一つ)のうちの顆粒球と呼ばれる細胞がふえます。

顆粒球は活性酸素という毒性の強い物質をまき散らしこれによって体の粘膜細胞(筋膜)が破壊されます。


腰痛の本当の原因は筋肉と血流の悪化

ここまでの流れをまとめると、腰痛の本質は非常にシンプルです。

筋肉の使いすぎ

交感神経の緊張

血流の悪化

酸欠と細胞ダメージ

痛みの発生

つまり、腰痛の多くは「筋肉のトラブル」と「血流障害」がセットで起きているのです。


なぜこの重要な事実が知られていないのか

実はこのような痛みの仕組みは、医学的にはすでに分かっている内容です。しかし臨床の現場では画像診断や構造的な異常に注目が集まりやすく、筋肉や血流の問題は軽視されがちです。その結果本来の原因にアプローチできず、痛みが長引いてしまうケースが多くなっています。


痛みを改善するために本当に大切なこと

痛みのメカニズムが分かると対策も見えてきます。

大切なのは以下のポイントです。

○筋肉を酷使しすぎないこと

○血流を改善すること

○交感神経の緊張を緩めること

具体的には、

○適度なストレッチ

○軽い運動

○体を温める習慣

○長時間同じ姿勢を避ける

といったシンプルな習慣が非常に重要になります。


まとめ

痛みは単なる結果ではなく、体の中で起こっている異常を知らせる重要なサインです。

その本質は、

筋肉

血流

自律神経

この3つのバランスの崩れにあります。

腰痛を根本から改善するためには、「どこが悪いか」ではなく、「なぜ痛みが出ているのか」という仕組みを理解することが重要です。この視点を持つだけで、日常のケアや対策の質は大きく変わっていきます。

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